しいたけの原木栽培について

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aikyati しいたけ栽培の基礎知識

まずはしいたけ原木栽培について基本的な知識を理解しておきましょう。
しいたけの原木栽培は最初の収穫までにおおよそ2年〜3年はかかります。
思ったより時間がかかる事にわたしも最初は驚きました。

具体的にしいたけの原木栽培には、まず良質な原木を準備する事から始まり、しいたけ菌の植菌作業、植菌後の伏せ込み作業が主な作業となります。
このようにいくつかの段階を経て、ようやくしいたけの収穫を迎える事となります。

今回はしいたけ原木栽培の準備・開始から収穫までの流れについてまとめていきます。

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黒ぶち

この記事を参考にして頂きたい方は

  • しいたけの原木栽培を始めてみたい方
  • 収穫までにかかる時間を知りたい方
  • しいたけの原木栽培の作業について学びたい方

原木栽培のしいたけが出来るまで

①原木の準備

黒ぶち
黒ぶち

しいたけの原木栽培には良質な原木の準備が必要です!

最近では簡単にホームセンターなどでしいたけの栽培に必要な原木は手に入れる事ができます。
しいたけの原木栽培に最も適しているのは、主にクヌギ、コナラ、ミズナラになりますが、他にはクリ、カシ、シイ類なども利用できます。

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各地域の温度や湿度などの環境により異なりますが、しいたけの植菌作業は一般的に11月~4月頃に行います。
そのためホームセンターなどで原木を購入できるタイミングは、しいたけの植菌作業を行う時期に販売されることが多いようです。

私もしいたけの原木栽培を始める際には、ホームセンターで購入しました。
私がホームセンターで購入した際は長さ90cm、直径20cmの原木を1本1,000円程度で購入することが出来ました。

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②植菌作業

黒ぶち
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原木へのしいたけ菌(種駒)の植付け作業を行います。

しいたけの栽培に必要な原木を準備できれば、次は原木にしいたけ菌(種駒)を植付ける植菌作業になります。
しいたけの植菌作業は2月から3月が最も良い時期です。地域によって異なりますが、桜(ソメイヨシノ)が咲く頃までには完了するのが良いとされます。
この植菌作業の時期が遅れると、原木への菌糸の伸長も遅れてしいたけが発生する状態となった”ほだ木”に影響が出ます。
使用する原木の数や太さ、発生の開始時期など様々な品種や種菌のタイプも変わってきます。

私はホームセンターで原木と一緒に森産業株式会社のしいたけ種駒(品種:にく丸_森290号)を購入しました。
原木3本に対し、100個の種駒を準備しました。おおよその価格は1,000円程度だったと思います。

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③仮伏せ作業

黒ぶち
黒ぶち

植菌作業が終われば、原木へのしいたけ菌を活着させる仮伏せ作業です!

しいたけ菌(種駒)の植菌作業が終了した原木は、菌糸の活着(植菌した菌糸が原木に移り、伸長しはじめること)を図るため、原木を横積みにして十分な保湿管理を行います。この作業を”仮伏せ作業”といいます。
保管場所としては日当たりの良い林の中が適していますが、ハウス内や庭先など乾く場所でも、しっかりと保湿管理や温度管理を行うことで、仮伏せ作業は可能です。

この仮伏せ作業での管理がしいたけ菌の原木への活着を促し、良い”ほだ木”作りにつながります。

④本伏せ作業

黒ぶち
黒ぶち

本伏せ作業では、温度管理・湿度管理が重要になります!

仮伏せ作業を行った原木はしいたけ菌が活着してきた頃に更に原木全体へ菌糸がまん延できるよう条件下で管理を行います。この作業を”本伏せ作業”といいます。
特に家庭にて栽培する際には下記の条件を満たす必要があります。

  • 原木の下は地面
  • 直射日光が当たらない日陰
  • 通風がある場所
  • 雨が当たる場所

この本伏せ作業を行ったら、あとは直射日光による温度管理などに注意しながら、適度な保湿管理を行いながら、しいたけの発生を待つだけになります。

⑤発生・収穫作業

黒ぶち
黒ぶち

しいたけの発生・収穫には植菌作業から通常2回の夏を越える必要があります!

発生量や発生時期は、使用した品種やほだ木の状態、環境などによって変化しますが、通常は夏を2回越した年の秋から発生します。その後、4年から5年継続してしいたけが発生します。

ほだ木を浸水することによって定期的に発生させるので、年間の発生量は多いのですが、その場合は発生期間は2年から3年となります。

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収穫作業ではしいたけの発生後は気温の上昇と共に成長が速くなるので、気温が高い時は採取時期を逃さないように注意する必要があります。また採取前の2、3日前は雨に当たらないようにすると良品につながります。
また、しいたけを採取する際には、柄を持ってもぎとり、ひだに手が触れないようにします。ナイフなどで柄を切るのは、切り後から雑菌が入る恐れがあり、お勧めできません。

収穫したしいたけは、生しいたけとして食するのも人気ですが、乾燥させることにより、ビタミンDなどの栄養素が増え、味や香りも格段に上がります。

しいたけの原木栽培 まとめ

しいたけの原木栽培のポイントは①良質の原木を準備する。 ②しいたけの植菌作業後の仮伏せ管理によるしいたけ菌の活着 ③本伏せ作業時の保管場所の選定が重要になります。
また、しいたけ種駒の植菌作業からしいたけの発生・収穫まで約2年の期間が必要となる点も注意が必要です。

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発芽から収穫までの期間が短い作物を畑などで野菜を育てる場合とは違って、しいたけの原木栽培では日々の成長を楽しむことはあまり期待できません。
しかし、上手く原木へのしいたけ菌の活着を行い、良質のほだ木を育てることによって、収穫時期には沢山のしいたけが発生することを楽しみにほだ木の管理をしていきましょう!

わたしも今年の秋には初めてのしいたけの発生・収穫時期を迎えることになります。
沢山のしいたけが発生することを期待して、日々の観察などをおこなっています。
今回の記事がしいたけの原木栽培にチャレンジする方々の参考になれば幸いです。
今後はしいたけの原木栽培の具体的な作業についてご紹介していきたいと思っています。

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